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10月17日(木) 台湾の TSMC  半導体の 受託比率は 世界の7割!


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 世界最大の半導体受託生産会社「TSMC」の業績が好調である。この17日に発表した今年7月から9月期の決算は、売上高・純利益とも過去最高を更新し、業績見通しも上方修正したという。そして同時に発表した来年の半導体受託生産シェア予測では、「TSMC」が全世界1638億ドルの市場規模中、約66%のシェアを獲得するとしている。この数字は驚異的なものであり、第2位の韓国サムスンのシェアはわずかに9%に過ぎない。これは、TSMCが、これまでの事業を通して、巨額の資本を蓄積し、世界最先端の技術を集積してきた成果であろう。
 ただ気がかりなのは、先進産業分野で一社による寡占的な事業集約は、さまざまな不安要素も孕むという点である。供給不安を背景に、諸外国からの政治的圧力も加わるだろう。ここまでの成功体験が、今後は逆に足かせとなることもあるだろう。私は、大空に漂う巨大な風船の頼りなさを感じざるを得なかったのである。

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10月16日(水) 訪日客が 前年越えと 言われても 観光地でない 地方じゃ「アッそう?」?


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 観光庁が、今年1月から9月までの訪日外国人の数と消費額を発表。それによれば、訪日客数は、この9月までに 2688万人を超え、すでに、昨年一年間の約2500万人を上回ったという。また、消費額も、この9ヶ月間で5兆8582億円となり、同期として過去最高であったという。京都の伏見稲荷神社や富士山、またディズニーランドなど、外国人によく知られている観光地では、オーバーツーリズムの懸念も広がっているそうだ。
 しかしこれは、あくまでも観光地の話であって、外国人たちにほとんど関心を持たれていない地域では、「どこ吹く風」といった現象のようである。このような地域間に生まれているギャップは、国内に様々な問題を生み出してくる。数多くの外国人客が訪れることは、基本的には歓迎すべきことのように思うが、同時にその対策についても思いを巡らして行きたいものである。

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10月15日(火) 総選挙 号砲鳴った日・・・ 北朝鮮じゃ 韓国敵視の 空砲が鳴る!


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 第50回衆議院議員選挙が公示された。1344人が立候補して、465議席を競い合う激しい戦いが開始された。日本全国に号砲が鳴り響いて、この投開票日・10月27日にむけて、政治家たちが一斉に駆け出した。このしばらく、社会のあちらこちらに行き詰まり感が感じられる日本社会であるが、今回の総選挙での建設的な議論を通して、新しい展望が切り開かれることを心から願いたいと思う。
 一方この日、隣国北朝鮮から、もう一つの号砲が鳴り響いた。韓半島の南北を結び合わせていた道路や鉄道で、それを爆破する音が鳴り響いたのであった。北朝鮮は今後、韓国を敵国と見て対応する、と少し前に宣言したばかりであるが、その具体的な表現がこの両国を結ぶパイプを破壊することであったということか。今回はまだ空砲であったが、今後、実弾が飛び交うことのないように、心から願いたいものである。

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10月14日(月) アメリカで 巨大ロケット ブースター お箸の技で 回収成功!


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 今日、興味深く思ったのは、アメリカの宇宙開発企業「スペースX」が、史上最大のロケット「スターシップ」の第一段ブースター「スーパーヘビー」を見事に回収したという報道であった。この「スターシップ」は、高さが120mにも及ぶ巨大ロケットで、地球軌道に100~150トンもの貨物を運搬することができるという。これによって、今後、アメリカが計画する月面有人開発計画「アルテミス」や火星に人を送り込む計画などが実現できるとされている。
 ところで先に興味深いと語ったのは、この第一弾ブースターは、再利用が予定されているのであるが、その回収を、打ち上げ施設に備えられている「チョップスティック(箸)」で行い、成功したことであった。これには、相当高度の制御技術が必要であると思われる。その困難にあえて挑戦したアメリカのフロンティアスピリットに、深く敬意を表したい。

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10月13日(日) 奈良時代 礎支える 政治家は 鎌足次男の 藤原不比等!

 「人間論ゼミ」の日。今回テーマは、日本の律令国家実現に力を尽くした中心人物、藤原不比等であった。
 不比等は、「大化の改新」を中大兄皇子とともに推進した中臣鎌足の次男である。私の歴史理解では、推古天皇の御代に始まる飛鳥時代こそが、古代日本社会にとっての大きな転換点であったと考える。つまり、大王時代のカオス状態を乗り越え、新時代の国家を築いた時代である。その前半部分では、聖徳太子と不比等の父親の鎌足が推進役となり、その後期からは、その息子の不比等が推進役となって、日本に新しい時代を切り開いたと、私は考えている。そしてそれと同時に、不比等は、藤原家による絶大な権力の足場を築いた人物であったとも評価される。
 時代が動くとき、そこには必ず象徴的な巨人が登場する。この時代においては、藤原不比等の果たした役割に注目したいと私は思う。
 

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10月12日(土) 「被団協」に 授与されたるは 「ノーベル賞」! 意志(石)の上での 80年・・・だね

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 今年の「ノーベル平和賞」が発表された。授与されたのは、「日本原水爆被害者団体協議会」。略して「被団協」であった。
 この「被団協」が結成されたのは、1956年のこと。1954年に行われたアメリカのビキニ環礁水爆実験をきっかけとして、原爆被害者たちが原水爆の禁止運動をはじめ、その広がりの中で結成された全国組織である。だから、組織としての歴史は70年弱。ただ原爆被害者たちの苦しみは、1945年の広島と長崎への原爆投下に始まっているという意味では、80年の歴史を持つ運動だということにもなるのだろう。
 長い年月にわたる取り組みのことを「石の上での3年」と表現されることがある。その意味では、被団協の人たちの取り組みは、「石の上での80年」となるだろう。そしてその「石」とは、「意志」でもあっただろう。今回の受賞を契機として、この運動が願いとしてきた原水爆の禁止が実現される日が訪れることを願いたいと思う。

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10月11日(金) 方谷の 生き様求め 大阪の 学人来たれり 備中の地に・・・

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 大阪で10年以上にわたって学習・教育活動を続けている「半学半教実践塾の会」のメンバー約35名が、岡山県高梁市を訪問。私が以前、この会で「陽明学」について講演することがあり、その中で山田方谷の人生と思想についてご紹介したことから、この会員たちが山田方谷に関心を持ち、彼が生まれ活躍した備中松山藩で、直にその足跡や後世への影響などを見聞してみたいと、貸切バスで訪れたものであった。そして私に対しても、この機会に参加者に山田方谷に関する講演をしてほしいとの依頼があったので、私も、久しぶりに高梁市を訪れたのであった。
 私はこの頃よく思う。人が旅をするのは、日常生活を離れて新しい環境に身を置くためであるのはもちろんであるが、加えて、その土地でかつて生きた人に出会い、語らい合うためでもあるのだと。参加者たちは、とても熱心だった。様々なことを肌に感じていただけたのではないかと思う。
 

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10月10日(木) 本日は 「目」の記念日だ! 「心の目」にも 関心を持て! 見直しをやれ!

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 今日は10月10日。その数字を90度右回転させると、ちょうど目の形となることから、「目の記念日」とされている。私たちが生活する上で、目から得ている情報量は膨大なものである。それだけに、目の健康を守るための注意点が、朝からテレビでも紹介されていた。
 しかし、目から得られる情報には、偽装されているものも多い。私たちは、自分の目で見たものを簡単に信用しがちであるが、それを前提に騙しにかかってくる輩も多いと聞く。
 それを避けるには、「心の目」も大切にしなくてはならないのではないだろうか。世の中の真実や本質といったものは、心の目でしか見えないものが多い。だから私たちは、「肉体の目」を大切に守ると同時に、「心の目」にも関心を払い、心の目で、それまでの認識の見直しを行うことも、大切にしていきたいものである。

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10月9日(水) 石破内閣 誕生直後の 衆院解散! まだ産ぶ声も よく聞かぬ内…

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 以前から予告されていた通り、石破首相は、今日、衆議院を解散した。10月27日の投票日に向けて、これから各党が激しい舌戦を繰り広げることとなる。いつも選挙に際して思うことであるが、各党が、それぞれの主張を国民に向けて正々堂々と行い、この国が抱えている様々な問題と論点を明確に示し、国民とともにその解決の道を真摯に探るような選挙戦であってほしいと願う。
 ただ、野党各党が主張しているように、政権発足後わずか8日の後に、国会においての議論がほとんど行われないままに、一気に国民に向かって、直接に各党の主張をぶつける選挙戦に突入したことについては、私も、疑問を禁じ得ないところがある。
 赤ちゃんが生まれてまだ間もなく、産ぶ声もよく聞かないうちに、早く立って走り回れ、と赤ちゃんに求めているようなものである。

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10月8日(火) AIの 父に対して ノーベル賞! 今後も無事に 育ってくれやと…

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 今週に入って、ノーベル賞の発表が始まった。今日は、「ノーベル物理学賞」が、人工知能(AI)の研究者3人に対して授与された。心からお慶びを申し上げたい。
 よく科学というものは、「両刃の剣」であると言われる。人類社会のために善用しようと考える人たちが使えば、人々に大きな喜びと利益を与えるし、逆に悪用しようと考える人たちが使えば、人々に多大な苦しみや不利益を与えてしまうのである。とりわけ今回選ばれた「AI」は、今まさに劇的に成長を遂げつつある技術であるだけに、今後どのような可能性が生まれてくるかということさえ、想像することができない。
 ノーベル賞メダルの輝きとは、人類社会に遍く明るい光を届けるよう、この研究が無事に育ってくれという強い願いが込められたものではないか…そんな気がしたのであった。

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10月7日(月) 中東の 戦争今日で 一ヶ年! もう犠牲者が 4万人余…

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 中東での戦争のきっかけとなった、「ハマスのイスラエルへの越境攻撃」の日から、今日で丸一年。この一年間、毎日のようにニュースで報じられた。そしてこの戦争は、終結の道がなかなか見えず、時を追うほどに、底なし沼に沈んでいくような、先の見えない不安感を膨らませてきた。
 とりわけガザにおいては、ハマスの兵士だけでなく、一般人や子供たちも犠牲となっていて、この一年間で命を落とした人たちが、4万人を超えていると言われている。さらにイスラエルは、レバノンやシリア、イランにまで、戦線を拡大する構えである。
 戦争が持つ理不尽さや悲惨さを、私たちはこの一年間見せられ続けてきた。学んできた。しかし、解決への道が見えない。
 いったいなぜこんなことになってしまったのか…考えさせられることが、数多くある。

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10月6日(日) 自民党 「不記載議員」を 非公認! 悲喜交々の 議員人生…

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 この日、石破総理は、自民党総裁として、派閥政治資金パーティーを巡る「不記載議員」への対応について説明。それによれば、党員資格停止中の議員は公認せず、それ以外の不記載議員についても、公認はしても、比例代表への重複立候補は認めない、とした。この問題を契機にわき上がってきた国民の政治不信の声を前に、自民党として一定のけじめをつける姿勢を明確にしたものであろう。
 特に旧安倍派の中心を担っていた議員については、重い処分が下されたように思う。
 今の選挙は、個人の選挙ではなく党営選挙だと言われる。党組織が支援しない選挙では、かなり厳しい戦いが予想される。考えてみれば、権力を担っているように見える国会議員も、その地位は、実は頼りないもの。党役員の判断によって、その人生が変わる。悲喜交々の議員人生である。

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10月5日(土) 石破さん 能登被災地を 訪問し 初の仕事が 「激甚指定」!

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 石破首相は、この日、能登半島地震と豪雨の二重災害によって苦しんでいる被災地を、首相に就任して初めての視察地として訪れた。そして、今回の豪雨被災を「激甚災害」に指定する方針を語った。国の財政負担を引き上げ、地域の負担を軽くして、少しでも早く復旧復興が進められるようにしたい、との意向であった。能登地方の被災状況を見るにつけても、当然の判断であろうと思う。
 この時、私の勝手な想像であるが、石破首相の頭の中では、10月末の総選挙後の永田町の姿も思い浮かんでいたのではなかったか。今の様子では、今回の総選挙で、自公連立政権側の大勝はとても望めない。過半数割れだってあり得るだろう。そうなると、永田町も大混乱。その時には、「永田町にも激甚災害の指定を」…となるかも。こんなことを面白がって考えてみたのであった。

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10月4日(金) 東京都 「カスハラ条例」 できたから 「世のカスども」を 「ハラ」いのけるわ!!

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 東京都議会で、顧客による甚だしい迷惑行為「カスタマーハラスメント」を防止するための条例が成立した。施行は、来年4月からということである。この頃は、「カスハラ」によって精神的な障害が生じ、心療内科に通院する人も多いと聞く。顧客といえども、理不尽な要求や脅しに対しては、従業員や職員が毅然と対応できる制度が必要というのは当然のことだと思う。望むらくは、力に対して力で対応するという発想だけではなく、もっと相互に理解し合い、労り合うことが当たり前の社会であってほしいと思う。
 ただ気がかりなのは、「カスハラ」という言葉が持っている語感! 「世のカスどもをハラいのける」という意味合いを連想したのは、私だけではなかろう。
 世の中全体として、もっと調和を重んじる和んだ世の中になってほしいものである。

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10月3日(木) AIは 10年以内に 人超える そう語ったは 孫正義氏!

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 ソフトバンクグループの総帥・孫正義氏が講演を行い、「人間の一万倍の叡智を有する『超知性』が、十年以内に実現する」と語ったという。その根拠は、人間の脳のシナプスは約百兆個だが、それは過去から現在まで変わらず、今後も変わらない。一方、このシナプスに相当する生成AIのパラメーターは、急激に成長し続け、やがて人間の能力をはるかに超越する日が来るだろうというのである。
 孫氏といえば、若い頃から時代を見抜く先見力に優れ、徒手空拳から巨大な企業グループを育成してきた人である。そんな人が展望する未来図は、大きくは外れたものとならないのではないだろうか。とすれば、今後わずか十年の間に、人類社会はこれまで経験したことのない大変革に遭遇することになる。
 それに対して、私たちは十分な備えをしているだろうか?…気がかりでならない。

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10月2日(水) 不発弾 突如爆発 宮崎空港… 80年過ぎ 戦後は終わらず…

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 この日の朝、宮崎空港の誘導路付近で突如爆発が起きた。第二次世界大戦中にアメリカ軍が投下した不発弾が原因であった。宮崎空港では、空港を閉鎖し、誘導路の埋め戻し作業を行って、この日のうちに空港再開。
 来年の夏には、第二次世界大戦終結から80年となる。これだけの年月を経ながら、未だ戦後が終わらず、傷跡が痛み続けている姿に、何とも言えない気持ちになった。
 一方、経済の面では、戦争が終わって10年余り後の「昭和31年度経済白書」において、「もはや戦後ではない!」と高らかに宣言した。人の「心」は、それを切り替えて勤しめば、短期で状況を転換することができるが、目に見えないところに秘められた「物」の方は、簡単に消し去ることはできない、ということであろうか。何とももやもやとした気持ちを禁じ得ない、今回の爆発事故であった。

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10月1日(火) 山谷越えて 石破内閣 発足したが むしろ今後が 茨の難路

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 国会で首相指名選挙が行われ、石破茂氏が第102代総理大臣に選任された。それを受けて、首相はさっそく内閣を発足させ、これからの新態勢を整えた。いよいよ新政権が出発である。国民のために、良き政治を展開していただけるよう、心から願いたい。
 ところで、石破茂氏といえば、これまで何度も総裁選挙に挑戦し、今回、ようやく五度目にして、その思いを果たすことができた。これまでに歩んできた道は、山また山、谷また谷の、想像を絶するものであったに違いないと思う。途中で、この目標を諦めたこともあったと聞く。それらを乗り越えて、ようやく自らの夢を実現したということである。
 しかしこれから先を展望すれば、これまで以上に困難に満ちた、茨の難路であろう。意志の強い方であるとは思うが、くれぐれも体に留意して、ご活躍いただきたいと思う。

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