10月20日(日) この国の 原始に為されし 教育は 個と種の生存 賭けし営み?!
「教育思想研究会」の日。今回のテーマは、「古代日本の教育」。人間は、なぜ教育という営みを始めたのか。そしてその人間が集団を形成していく中で、その教育の営みはどう変質して行ったのか。このような基本的な疑問を語り合う勉強会であった。
この日用いたのは、志賀匡著『日本古代教育史~教育の源流を求めて』という本であった。原始時代にまで遡り、生物としては決して優れた能力を持つわけではない個や種が、その生存を確かなものにするために、教育活動を始めたその歩みを考察している本であった。
確かに人間は、その時代に必要とされる資質を培う教育活動を通して、ここまで生き残ってきたことは確かであろう。またそれが大きな進化を生み出して、人類繁栄を実現してきたことも確かであろう。こんなところまで遡って考えることを通して、現代の教育の混乱に立ち向かう知恵を得られるのではないかという気がしたのであった。
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